サッカーW杯2026・アジア2次予選を戦うタイ代表チームは、11月21日にシンガポール・ナショナルスタジアムでシンガポール代表と戦い浦和レッズのエカニット選手や北海道コンサドーレ札幌のスパチョーク選手の活躍もあり、1-3で勝利を収めた。
しかし、11月16日にホームであるタイ・ラジャマンガラスタジアムで行われた中国代表戦では、タイ代表が先制点を挙げるも、中国代表の攻撃を守りきれず1-2で逆転負け。2次予選では最大のライバルとなる中国代表にホームで敗戦したことによりW杯への出場権獲得の可能性が低くなったとサポーターやメディアからサッカー協会やマノ・ポルキン監督の手腕について批判的なコメントが相次いだ。
そんな中、11月22日にタイ代表のマネージャーであるマダム・パン氏のFacebookページとタイサッカー代表チームのFacebookページにて、マノ・ポルキン監督の退任についてと共に、石井正忠氏のタイ代表監督就任について発表された。
石井正忠氏は、 2020シーズンからタイに渡り、2021シーズンではタイリーグの強豪クラブであるブリーラム・ユナイテッドの監督に就任。2シーズンで6冠を達成するなど、タイ国内で最も実績を残した指導者のうちの1人となった。
2023-2024シーズンもブリーラム・ユナイテッドを率いてタイリーグのみならず、AFCチャンピオンズリーグ2023-2024も指揮を執ると予想されていたが、開幕から僅か2試合終えたタイミングで石井正忠氏がタイ代表のテクニカルダイレクターに就任するとタイ代表マネージャーのマダム・パン氏から発表があり、タイ代表の改革について期待する声とマノ・ポルキン監督と共存が出来るのか不安しする声も上がり、混乱が生まれていた。
多くのタイサッカーメディアは、2023年9月にタイ北部のチェンマイで開催されたキングスカップ2023を終えた後、石井正忠氏がタイ代表監督に就任するのでは噂となっていたが、マノ・ポルキン監督の続投が決定し、石井正忠氏がテクニカルダイレクターの職から退任するという不可解な流れとなっていた。
先日、日本サッカー協会は東京・国立競技場で2024年元旦にタイ代表と親善試合を開催すると発表しており、石井正忠監督がタイ代表を率いる初戦が日本代表戦となり凱旋帰国となることが決定した。
(サムネイル引用:マダム・パン 公式 Facebookページ)